その人の収入が、その人間を超えることはない
最近見てドキッとした言葉がある。
”その人の収入が、その人間を超えることはめったにない”。
要は、その人の収入がその人の器を超えることはない、ということだ。
これ、非常に正しいと思う。
人より世の中に価値を提供している人は、その分見返りが大きい。
その価値が低ければ低いほど見返りは小さくなる。
世の中に様々ある職業、その職業によって給与や時給は大きく違う。
冷静に見比べてみるとわかるが、
誰にでもできる、または特別な技術や能力が必要としない仕事ほど、
給与や時給は低いものだ。
一般的には、流れ作業で行われる仕事や、どこの街にもあるお店の店員さん、事務職などだ。
これらは誰にとって代わられてもアウトプット(結果)に差がでないからだ。
会社で人が辞めても会社が問題なく回っていくのはそれが要因だ。
その逆で、その人しかできない仕事や、特殊な技術や能力が必要な仕事であるほど
給与は高い。
医師や弁護士、外資系金融などだろう。
その人ではなければ成り立たない仕事だ。
イチローやさんまは言うまでもないが、医師や弁護士は、免許は持っていてもどうしようもない人も結構いるが、
実際私たちががんの手術をしたくても物理的に方法を知らず行うことができないので(やったとしてもほぼ患者は死ぬだろう)、
やはり代わりがいない人の典型だ。
そして、”見返り”にも色々な種類がある。
孫さんのようにビジネスでの成功であれば、それは必然的にお金という見返りが返ってくる。
人からの尊敬の意などになるだろう。
当たり前だが、彼らがこれだけの地位や名声を得ているのは、
誰にでもできることではないことを成し遂げているからだ。
もし私が、あの時代の渦中にいて、ガンジーやキング牧師のように、
非暴力・非服従ということを実際に行動で示し、かつ人を導くことは、おそらくできなかったのではないかと思う。
孫さんのように、6兆円のビジネスを今すぐ作れと言われても、
残念ながら今の私には、それを達成するための知識も、経験も、人脈も、人間性もなく、
そんな大きなことを達成するための努力も今までの人生でしたことがない。
私の収入が孫さんよりも圧倒的に低いのは、私が孫さんより、
知識も経験も人脈もなく、
彼ほどの人間性も作れていないし、
彼ほどの努力もしていないから、
当たり前のことだ。
その結果、私が世間に提供している価値は孫さんより明らかに少ない。
だから私は孫さんより限りなく稼げていないのだ。
言い訳のしようがない。
ではどうすれば良いのだろうか?
それはまず、さんまやガンジーのように、誰にでもできることではなく、
自分にしかできないことを見つけることだ。
そして見つけたもので、ひたすら自分の価値を上げるしかない。
人よりその分野で秀て、自分の価値を高めるために努力を続けることだ。
オリンピック選手やサッカー選手がとても良い例だろう。
誰よりも練習して、コツをつかんで上へ上へと上がっていく。それを一般の私達もするしかないのだ。
例えば私であれば、月に最低1-2回は何らかのセミナーに参加する。
右脳と左脳をバランス良く使いたいので、ジャンルの幅は広く、
竹中平蔵さんの政治に関するディスカッションから、チームワーク、バランスシートの読み方や、プリザーブドフラワーアレンジメントまで(笑)。
知識を深め広めるために、本はアマゾンで一週間に4-5冊ジャケ買いし、月に20-30冊くらいは読むようにしている。
これもジャンルに限らず、脳科学やバランスシートの読み方、色相学まで(笑)。
←今はバランスシートが過去6回目くらいのトレンド。何度学んでも一向に習得できない。
自分の価値を高めるためには、ありとあらゆるソフトを、
自分というコンピューターにインストールし続けるしかない。
このインストールするソフトが多ければ多いほど、使えるPCになる。
オフィスだけではなく、イラストレーターやフォトショップ、動画編集もできたほうがいい。
自分の引き出しを増やし、これぞという引き出しは底なしに深くする。
自分の価値をあげ、そしてその価値を世の中のために使うのだ。
よりあなたの価値が世界で有益になるように。