「仕事ができる人」の定義は人によって違う
以前コミュニケーション系のセミナーに参加した時の話である。
具体的に何のコミュニケーションのセミナーだったかの記憶すらないにも関わらず、
その時に講師がした、たった一つの質問に対する参加者の答えだけが深く印象に残っている。
それは、仕事ができる人の定義だった。
講師の方が「仕事ができる人とはどんな人ですか?」との質問をして、
何人かの人に聞いて回った。
一人目の女性:物事の本質が見抜ける人
大いに頷く私。
二人目の女性:えぇ、みんなが仕事ができると言っている人(自信なさげに)
・・・・・は?
三人目の女性:英語がうまい人。
・・・・・え?
四人目の男性:上司と上手くやっている人。
・・・・・もはや無言。
私はこのセミナーを受けるまで、
まさか「仕事ができる人」の定義が人によって違うとは1mmも思ったことがなかった。
私にとって仕事ができる人とは、結果を出している人、以上ピリオドである。
結果を出している人は、必ず物事の本質がわかっている。
物事の本質をわかっていない人は結果を出せない。
例えば、セミナーの一人目の女性以外の答えは、
”その会社”で結果を出すためのツールの一つであって本質ではない。
例えば英語を話せたところで、顧客も従業員も全員日本人の会社では何の役にも立たない。
みんなが「仕事ができる」と言っていたとしても、肝心のそう言っている人たちの、
「仕事ができる」と思うポイントがずれていれば、決して正しい判断ではない。
それと関連して思い出したことがある。
サラリーマン時代の会社に、事務員として勤務している派遣社員の40代前半の女性がいたのだが、
彼女も同じようなことを言っていた。
社員のみんなと仲良くやっている〇〇さんが、仕事ができる人だと。
実際その仕事ができると言われた男性社員は、
プロモーションで毎年数千万のマイナスを出すことから始まり、何1つ結果を出していなかった。
ただ確かに、明るい性格で多くの社員とうまくやっていた。
あなたの会社で、仕事ができる人と言われている人はどんな人だろうか?
またあなた自身が思う、仕事ができる人はどんな人だろうか?
あなたの会社の評価と、自分の評価は同じだろうか?
もし違う場合、
そこはあなたの本当の居場所ではないかもしれない。