物事を体系立てて考えるために必要なこと
ミーティングやチームをリードするときは、物事を体系立てて説明することがとても大事になる。
それができないと、話がとっちらかって、
聞いている方は何が言いたいのかわからないからである。
大抵話している本人の頭の中が整理されていないから伝えたいことが伝わらないのだが、
物事を体系立てて説明できない人は、大抵正確な優先順位も立てられないという2本立てだ。
この「体系立てる」が苦手な人は、なぜだろう?と考えてみた。⇦決していつも暇なわけではない。
「体系立てる」を辞書で調べると・・・
・個々別々の認識を“一定の原理”に従って論理的に組織した知識の全体。
・複数の事 項を、“一連の体系”の中に組み込んで扱うこと。
おそらくこの中の「一定の原理に従って」と、「一連の体系」、
これがKeyではないかと思う。
「一定の原理」に従うには、その「一定の原理がどのようなものか」をまず把握しないといけないが、
これがわからないのだと思う。
「一定の結論を構成する要素を、同じ分類に集めたもの」とでもいうのか。
物事を構成する要素は、一つであることは少なく、大抵複数ある。
それらを、
①似たものの“グループ”にわけて、
②その似た集合体をまとめる “タイトル(題)”をつけて、
物事を構成させるわけだが、
という「グループ分け」と「タイトル付け」ができていない。
グループは単に似たもので集めればよいのだが、タイトルによって集め方が、変わる。
例えば”風邪をひいた”、という結果があったとする。
その中には色々な原因と思われる要素がある。
①薄着をしていた
②冷房が効きすぎた部屋に長時間いた
③最近体調が悪かった
④最近食事の内容に気をつかっていなかった
⑤睡眠不足が続いていた
⑥仕事を詰め込み過ぎていて残業ばかりだった
⑦・ここ数ヶ月上司から攻撃されている
これらを、”似ているもの同士で分類”して、そのグループに”タイトル”をつけるとこんな感じだ。
1、その場の対応
①、②
2、体調管理
③、④、⑤、⑥
3、ストレス対策
⑥、⑦
そうすると、今後の改善としては、まず
・日常からの体調管理に気を使い、
・長期的に体調を壊すことにつながるストレスに対応するための策を講じ、
・そしてその場で状況を判断して行動する、
ということがNext Stepにつながる、とまとめることができる。
体系立てられる人は、これらのグループ分けを何回か繰り返し、
一番しっくりする”タイトル”の、かつどの”グループ分”けが一番結論に結び付けやすいかを精査できる。
グループわけは物事により全て変わってくるので、「これ」という法則はなく、
都度それらを精査できる応用能力が必要だ。
物事を体系だてるのが苦手な人は、まずグループ分けをして、
そのグループにタイトルを立てる訓練から始めてみるとよいかもしれない。