自分自身への肯定感を上げるには?
誰から話を聞いても、どんな本を読んでも、自分の求める姿になるための必須条件とされていてるのが、”自分自身に対する自分のイメージの高さ”だ。
かのヒルトングループを作り上げたコンラッド・ヒルトンは、ベルボーイとしてホテルで働き出した頃から、自分はホテル王だと思っていたそうだ。
「ベルボーイが成功してホテル王になったんではない。ホテル王が、ベルボーイからスタートしたのだ」と言っている。
自分がホテル王でベルボーイという仕事をしている、という意識で業務を行うのと、自分がただのベルボーイだと思って業務を行うのでは、態度・意識・言動の一つ一つが変わってくるのは容易に想像ができる。
これ、実際に効果があるのは十分わかるが、自分で実行しようと思うとなかなか難しいことに気づく。
毎日会社で上司に評価され、同僚からも評価され、親から評価され、友人から評価される。
イメージを上げた自分自身をキープしたくても、それを落とそうとする障害が数々起きるのが日常だ。
それら数々の障害に打ち勝ち、自分への肯定イメージを保つのは至難の技だ。
特に日本人はアメリカ人に比べて褒めて育つという環境にないため、それがより難しい。
そんな時は、自分が今いる場所で努力をし続けるのも良いが、それが数年の努力でも実らない場合、思い切って場所を変えるという決断があることにも気づいてほしい。
極端な例を言えば、自分が職場でいじめを受けていたとする。そのいじめが改善されるように5年にわたって努力をしてきたが、それが収まらない。
そんな時、そこで辛い思いをして努力を続けるより、会社を変えてしまうという選択肢もあるということ。
自分がいじめられていた、ということを誰も知らない環境に行き、そこで全く新しい自分として生きる。そうすれば、自分へのイメージを変えるのは至って容易になる。
そしてそれは決して逃げではない。
自分が思い描く自分像を手に入れることが夢を達成する一番の目標なのだがら、それに近づくために一番効果的な方法をとる、という選択をするだけのことだ。
その行動は、単に目標を達成するための近道なのだから。
根性論が好まれる日本では、我慢してなんぼ、一生懸命やってなんぼ、と言われがちだが、それらは他人が自分を評価するときの評価基準だ。
大事なのは周りにどう思われるかではなく、自分の思い描く人生をいかに達成するかだ。
自分の目的を達成するために、違う道、違う考え方があることにも気づける自分でいよう。