”ここぞという時”に良い結果を出すためには?
最近医師の友人と話をしていた時のこと。
「人は、普段やっていること以上のことはできないんだからさ、
”いざという時”に最高のパフォーマンスを出したければ、
普段のレベルを最高に上げておくしかないわけじゃない?」
・・・・・確かに、その通り。
会話の中でさらっと言われたこの一言は、妙に私を納得させた。
ちなみに彼は精神科医だ。
私のそもそもの専門はマーケティングだ。
よってプレゼンは大事な仕事の一部で日常的に行ってきた。
それこそ新卒の頃は、
おそろく緊張する、うまくまとまっていない、早口などなど、
それはもう自分でも途方に暮れる低レベルだった。
しかし20年に渡って、様々な場所や、オーディエンス、内容、長さ、深さのプレゼンを、
何度も何度も繰り返し行ってきたお蔭で、
今ではプレゼンは私の中で得意な部類だ。
同じくマーケティング戦略の策定もそう。
規模の小さいものも入れると、千を優に超えるプランを作ってきたので、
マーケティング戦略を作ることは私にとって日常作業の一部で、決して難しいことではない。
20年に渡って試行錯誤を繰り返し、作り続けてきたからだ。
私の記事を読んで下さっているみなさんならあると思う。
何十年に渡って繰り返し行ってきたことが。
それは繰り返されたことにより、普通のレベルが高くなっているはずだ。
友人は、イチローを例に挙げていた。
イチローは、”ここぞという場”だけ上手くできているのではなく、
普段の練習から”ここそという場”で出したいパフォーマンスと同レベルになるまで、
繰り返し繰り返し練習のレベルを上げていると。
そして”ここぞという場”でイチローは、
決して特別なパフォーマンスを出そうと思っているのではなく、
いかに日常と同じ状態に自分を持っていけるかに、フォーカスがいっていると。
なるほど、その通りだろう。
あのイチローだって、ここぞという場では緊張するだろう。
そんな時、自分の緊張をときぐす方法として、
”ここで一発最高のパフォーマンスを出すぞ”ではなく、
”いつもやっていることをいつも通りにやるだけ”の方が、
よっぽと簡単に達成できるように思え、気持ちが落ち着いてくるだろう。
みなさんにも”ここぞという場”はあるだろう。
その時に最高のパフォーマンスを出したければ、
日常のレベルを上げる方に注力した方が効果は上がりそうだ。
いつもできているのだから、今日も大丈夫、と言える自分になるために。
良い結果を出したい、そう思ったら日常のレベルを上げることから始めてみよう。