人の話を最後まで聞いていますか?
以前受けたセミナーでの話だ。
1日講義を受けた後、講師の元に質問に行った。
すると、その講師は私の質問に対して的外れな答えを続けるのだ。
より明確に言うと、
AさんとBさんとの関係において、Aさん側の考えの質問をしているのに対して、Bさん側の考えを答るのだ。
Bの話をしているのではなく、Aの話をしてるんだけど・・・、
と思うのだが、何度違う質問をしてもいちいち逆の答えをするのだ。
うーん、かなり不思議・・・・・。
ということで例によって、
どうしてだろう?と考えてみた。←何度も繰り返すが、暇なわけではない。
そもそも人の言っていることが理解ができないという、理解力に根本的な問題を抱える人もいるが、
今回のケースは、人の話は普通に理解することができる人だ。
第一この人は講師だ。
そこで見えたきのは、
どうやら質問の途中で「質問内容を決めつけている」のだということ。
この人は講師という職業である以上、過去の何百回も質問を受けているはずだ。
きっとその中でも”多くされる質問”というのがあるのだと思う。
よって私の質問の初めのフレーズを聞いた時点ですぐに、
「この人の質問はあれだ」と決めつけているのだろう。
なので、その時点で答えを考え始めており、最後までちゃんと私の質問を聞いていないのだ。
その証拠に、
一緒に周りで聞いていた他の生徒達は全員、私の質問を正しく理解していた。
その講師も、私が何度か同じ質問を繰り返すと、最終的には質問を理解し正確な答えを話したからだ。
実はこういうことは、よく上司と言われる職種の人にも見られる傾向だ。
特に部下の人数が多い上司。
部下がわざわざ上席に言ってくることなんて、みんな似たようなもの。
よって部下が話している途中で話を遮って答えを言ってしまう。
しかしそれはひょっとすると部下が本当に訴えたいことではなかったのかもしれない。
みんなと同じことを言わない部下ほど、賢かったり本質をついていたりするものだ。
これはパートナーや仲が良い友人同士にも言える。
一方がいつも同じようなことを言っているからといって途中で答えてしまったり、話を遮ったり。←自分で書いていて耳が痛い。
これをされた方が大抵”諦める”という行動を選ぶ。
言っても意味がないと思わざるを得ないのだ。
一回諦めた人間を諦めない状態に戻すのは結構な労力が必要だ。
ひょっとすると元に戻らない可能性もある。
それであれば、貴重な部下だったり自分が大切な人ほど、
”最後まで聞く”という姿勢を忘れない方が良さそうだ。
大切なものを失わないために。